DIPの佐山です。
2017.09.02

竹 と 城嶋くん

城嶋くんとトキオのもう一人

 

 
少し前に日テレ系 「ザ!鉄腕!DASH!!」 の番組内で孟宗竹の特集がありました。私は竹は様々な形で建築に使用していますが、DIPにて設計デザインした「森の見える家」が孟宗竹を使った建築として紹介されました。

 

 

 

 

竹を切る城嶋くん

 

 

 

 

 

 

 

 

玄関アプローチ。通り抜け空間。  「森の見える家」

 

 

 

ピロティー式のガレージ。  「森の見える家」

 

 

 

孟宗竹によるルーバー。  「森の見える家」

 

 

 

竹を植樹として庭や目隠しに使うのはとても素敵ですね。風に揺れる竹笹の揺らぎと影。そしてサラサラという笹音が風情を感じます。しかし、竹の生育の特性を理解して使わないと実は長く同じ場所にはとどまってくれません。ヒューム管や防根シートでカバーしても数年後には別なところに生えてきます。理由はあるのです。  しかし、竹ルーバーであればその心配もありません。オリジナリティーと素材の経年変化を「粋」として感じていただければ日本人にあった素材だと思っています。

 

森の見える家 のオーナー様はそんな感性を持ったご夫妻です。
この家で使用した孟宗竹は国内でも有名な若山農場からいれてもらいました。先代の方と打ち合わせして竹についていろいろ教えていただきました。不老竹という竹も開発されていたそうです。
現在、デザイン設計中の作品でも竹を使う予定です。  わたしは建築家として設計・デザインするときに常に思考していることがあります。それは、

 

「アイデンティティーのある建築を創るには 素材 と 光 と プロポーションが大切」
ということです。

 

巷で目にする黒い金属製外壁にシダーの木板を張ったデザインも見方を変えれば 「自己性」なのかしら?と時々耳にいたしますが・・・

若山農場の竹林。

 

 

 

 

2017.08.23

素材探求の旅  墨田から上野へ

 

 

7月の下旬、「すみだ北斎美術館」 へ。

浴衣の女性が多い街なんだ・・と思っていたら偶然にも隅田川花火大会の日でした。アルミのパネルを使用する計画がある為と、菊川工業との打ち合わせが少し煮詰まったのと、そのクオリティーを確認するために現物を確認してみました。

 

 

 

 

光輝合金発色という加工を特殊アルミパネルに施しているという事です。  「公園の緑や周囲の建物や空など、周りの風景が淡く柔らかく映り込む」というのが妹島さんのコンセプト。パネルの大きさも最大で5メートルあり、パネル間の目地もご覧のとおりです。 そうです、目地底が空いているんですね。幅8ミリ。

 

 

 

 

ゲーリーオジサマのパリ/フォンダシオン ルイ・ウ”ィトンも凄いですが、北斎美術館は日本人好みの匠の技術が発揮されているように思いました。プリツカー賞受賞者はコンセプト=デザイン=素材のベストな選択肢が常に頭の中に沢山あるのでしょうね。

ファンダシオン ルイ・ウ”ィトン

 

 

外壁パネル足元の納まり

 

 

 

 

シンプルサイン。文字からの汚垂れがないのも光輝合金発色だからかな?

 

 

 

 

エントランス 通り抜け空間

 

 

 

 

2017.07.21

宇都宮市の中心部に暮らすということ。  城址公園の家

城址公園の家 2017年春竣工

 

 

 

宇都宮市の中心部ということは栃木県の中心地域という事。行政や病院、デパートや教育機関、駅やバス停、商店街など生活に必要なインフラはほとんど整っています。そんなエリアで暮らす斉藤様ご夫妻の家が今年の春に竣工しました。城址公園から歩いて1分もかからないところです。

 

 みなさんは宇都宮市の中心部で暮らしせるとしたら、どんな暮らしがしたいですか?

 

私は、中心部で自分らしく暮らすには「晴」ハレ と 「褻」ケ、 「formal」  と  「informal」の区別を強くすることが大切ではと考えています。ハレとは街のこと、家から外のエリアですね。晴れがましくもあり心構えや身なりも表向きで大勢の人とすれ違うおおやけの場です。ケとは家や敷地の中の事。自分たち固有のエリアです。おおやけでなく、よそゆきでもなく日常的で穏やかな場です。

外と内。  生活にけじめをつけると自制心が保たれ自分らしく暮らせるのではないでしょうか。時 と 所 と立場は時処位といいますが晴れの場と褻の場を分けて暮らしてみると長く心豊かに人生が送れると思っています。反対に晴れの要素を自分固有の場所に持ち込みすぎると家族の絆が薄れ、生活に疲れすぎてしまいそうですね。

 

斉藤様のご自宅は、リビングからつながるオープエアーのルーフテラスが素敵な空間です。外の喧騒も感じられず家族の大切な時間をここで過ごされていらっしゃいます。夕刻にはキャンドルライトでお酒をいただいたり、晴れた週末にはお子さんとDIYやプール遊びをしたり、リビングのソファーでは奥様が優しい笑顔でくつろいでいらしてたりと・・・。何者でもなく家族のための贅沢で貴重な空間がそこにあります。お散歩がてらのお買いものには、少しお洒落をして出掛けられるのもいいものです。車に頼らない生活は都会的で人間らしい生活なのかもしれません。

リビングとテラスの一体感

 

 

 

 

2017.07.12

素材探求の旅  表参道から東京駅 その2

 

原宿のアドバンショールームへ。キッチンから水廻り、床材、タイル、外構etc、幅広く取り扱う商社です。サンワカンパニーとは少しテイストが違う商品がありますね。私が気になった商品をアップしてみました。上の写真は洗面ボールです。ワンボールなのに2つ水栓が付けられる商品はなかなかなく、ちょうど探していたのでチェックしてみました。周りの大理石やミラーはもう少しシンプルな方がいいですね。

 

 

姿見にもなるミラーキャビネット。ドレッシングルームに1つあるといい感じです。反転させると・・・

 

こんな感じです。キャビ側もミラーなので飾り棚としても綺麗

下の写真は壁の仕上げ材。concreateという素材で600×1200で厚みはわずか4ミリ。最近また流行っている錆鉄風の仕上げができます。目地のとり方でイメージがかわりますね。

 

こちらはメガスラブという商品で、800×2400と1200×3600の大判のセラミック。リクシルのセラミックキッチンが人気ですが、これを使えばオリジナルのセラミックカウンターキッチンも可能です。レジデンスのエントランスホールにも上品で高級感があるでしょう。

 

これはレンガや自然石を外壁などに張る場合のリブラス工法。珍しくはないですがちょうど使う用件があったので。外壁の自然石も恒久的に美しくなります。

 

 

オーバースライダー跳ね上げバージョンのTORENTINO  GARAGE  DOOR。動きもスムースですが閉まるとパネル中央のドアが開閉するのが使い勝手いいですね。

 

 

 

 

 

アドバンの最後は暖炉のマントルピース納まり。こちらもちょうどデザイン中なので。炉開口を広く見せるのがポイントです。

 

 

東京駅に戻る前にミッドタウンの茅の舎さんへ。

 

 

 

 

 

イートインスペースには  F U T A G A M I  の真鍮黒むらペンダントが吊ってあります。少々グレアあり。

 

 

 

THE TOKYO STATION HOTEL で素材探求の旅もラストです。何度か利用していますが相変わらず廊下が長い・・。疲れていると部屋まで歩くのが本当に遠く感じます。

 

 

客室はヨーロピアン・クラシックスタイルを基調としていますが、バスルームも、クラシックでありながら「快適性」を追求した落ち着きのあるデザインでした。スタルクがデザインした使い勝手の良いStarck 3 のアンダーカウンター洗面ボウルが使われています。デュラビット製ですね。

 

 

2ハンドルの水栓はイタリア有数の水栓金具メーカー、 ズケッティーです。掴みやすいですよ。

 

素材探求の旅は今後も続きます。またご報告いたします。

 

2017.07.05

素材探求の旅 表参道から東京駅へ その1

 

おもはらの森

 

 

東急プラザ表参道原宿へ。屋上庭園を現在設計中なので2年振りくらいに訪れてみました。おもはらの森は元気に樹木や下草が育っていて、曇天でも風が吹き抜けて気持ちいい空間でした。樹脂デッキの無機質な感じは否めませんがパブリックな庭園ではあり得る選択肢ですね。

おもはらの森

 

 

神宮前交差点

 

 

 

おもはらの森から階下を見ると明治通りと表参道の交差点が見えます。遠くに丹下先生の代々木第一体館も少し見えますね。都市と植栽(緑)はお互いを引き立てあいます。デザインをするときには無機質と有機質のバランスをいつも考えますが都市を形成する街づくりにも緑は重要ですし、街を構成する建物とその外構にも緑が大切ですね。公開空地のような街に寄与する庭づくりも美しい建築には必要だと思っています。DIPの事務所は栃木県庁から3kmくらいの場所にありますが窓から見える風景は「おもはら」とは違い、自然豊かな森です。 次回は素材探求東京編その2です。

DIPからみえる森

 

 

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