DIPの佐山です。
2014.07.07

吹き抜け と ヒカリ 

二層吹き抜け空間を見上げる

二層吹き抜け空間を見上げる

 

施工中の写真。中央二か所で光っているのはトップライト。

施工中の写真。中央二か所で光っているのはトップライト。

 

トップライトによる光井戸。 輝度が高い。

トップライトによる光井戸。
輝度が高い。

 

間もなく完成させていただく設計作品の現場写真です。

吹き抜け空間には沢山のメリットとデメリットが付き纏いますが、

この空間の吹き抜けはほぼデメリットへの対応(克服)がなされています。

写真では分かりずらいと思いますが・・・。

温熱環境、音環境、視環境、光環境などなど。

 

温熱環境の確保等は設計時点で把握できるのですが、光がどう室内に影響するのかが

今回心配の課題でしたが、北面屋根に取り付けた天窓と、経路の長い台形状の光井戸は

思ったよりもきれいな光を室内に与えてくれました。

照明をすべて消して自然光だけで過ごす空間も贅沢なものです。

 

本日、7月7日はクールアースデー。七夕の日に電気を消して未来の地球と家族の事、

自分たちの暮らしの事を

想うのもいいかもしれませんね。

低炭素社会に対して建築業界はまだまだ寄与できていませんが、無垢の木を使ったり、グリーンカーテンや

クールビズからはじめるのもいいことです。実はこの写真の住宅はとても環境にやさしい工夫が各所に施されています。 そのご紹介は次回。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014.06.16

インテリア ライフスタイル2014 東京ビッグサイト

和紙を強化加工したペンダントライト 照明作家の作品です。

和紙を強化加工したペンダントライト 照明作家の作品です。

 

 

 

 

インテリア・ライフスタイル2014の展示会が6月の第1週目に開催されました。

毎回、最新の素材や商品をチェックのために伺っていますが、今回は過去最多の

819社の出展があったそうです。

 

時期を別にして建築建材展も毎年開催されますが、それとは違い、内装や生活に直接結びつく雑貨や商品が多く並ぶのがインテリア展の特徴

です。  特に感じたことはファブリックや家具、什器、音響は目新しいものは少なかった

ですが、照明が面白いものが沢山ありました。 

 

手に入りやすいのとライフスタイルが多様化

していることに対応したニッチ的な商品がよかったです。後の写真に出てきます木製の

壁掛けリーディングライトは木の表面を人の手で撫でると照度が変化します。

 

左から右へ木の表面に手を滑らせると照度が明るくなり、逆に右から左へ滑らせると(撫でると)

照度が暗くなります。  ベットで本を読みながら就寝される習慣のある方には良品で、タイマーで

一定時間が経過すると自動的に照度が落ちてきますので消し忘れもないそうです。まだ点灯していて

欲しいときには表面を撫でるだけ。明るさが調度いいところ(場所で)手を滑らせるのをやめると

その場所での照度が保てます。調光具合も滑らかな諧調でした。 デザイン、機能ともに

良質なリーディングライトを探していたので、いい発見ができました。

 

あとはやはり作家さん物はいつ観ても創意工夫されてますね。大量生産が効かないけれど

クラフトマンシップを感じる作品は照明に限らず大好きです。 実はそういうものはまたクラフト展

みたいなものがあるのですが・・、インテリア展は予算も納期も商談できる実効性のある商品が

主体なのである意味安心して選ぶことができるのです。クラフト展は中には納期一年です・・なんて

事もあったりしますので。でもどちらも勉強になります。

名前の通り。じわり です。

名前の通り。じわり です。

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上が最大照度、下はoffの状態。取り付けは上下どちらも可能なので下向き配光も可。

上が最大照度、下はoffの状態。取り付けは上下どちらも可能なので下向き配光も可。

 

ファブリックを使ったペンダント。デザイナー受けの良い商品。

ファブリックを使ったペンダント。デザイナー受けの良い商品。

 

最終日も雨でしたが来場者、多数でした。みなさん熱心。

最終日も雨でしたが来場者、多数でした。みなさん熱心。

2014.05.10

野菜つくり、山のある風景、丘陵地、平屋、伝統、モダニズム、染画、家族、ほか・・スローライフ

計画案01 ファサード スタディーモデル

計画案01 ファサード スタディーモデル

丘陵の高い方から低い方を見る。

丘陵の高い方から低い方を見る。

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計画案01 模型左側の「囲い」が中庭広場

計画案01 模型左側の「囲い」が中庭広場

 

 

 

 

丘陵地の低い方から高い方を見る。

丘陵地の低い方から高い方を見る。

 

 

 

 

計画案02のスタディーモデル

計画案02のスタディーモデル

 

 

 

 

計画案02スタディーモデル 矩形の箱は土間空間の予定

計画案02スタディーモデル
矩形の箱は土間空間の予定

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染画 加藤千代 さんの作品

染画 加藤千代 さんの作品

 

 ご計画させていただいております住宅のプランです。

最近はずっと、スローライフってなんだろう、そのライフスタイルを包括できる建築って

どんなものだろうと考えています。大量生産や高速型のライフスタイルに対して

地産地消や歩行型社会などがスローライフのキーワードですが、ほかにも

ロハス、自給自足、有機農業、徒歩旅行、ダウンシフト、スローフード、貸農園、サスティナビリティなどの

言葉がありますね。でもスローライフの様式もアイデンティティーがあり人それぞれのようです。

今回のご計画は、そういったライフスタイルをご夫婦共にお考えのご家族が住まう家です。

程よい丘陵地は山を背にすると向かい側ははるか遠くまで自然の風景が見通せます。

プランをつくりながら思考したことは・・・

敷地内でつくった野菜をみんなで収穫し、建物で囲われた広場で洗ったり、仕分けしたり、干したりする場所があるといいな。

平屋は日本の伝統建築の様式を取り入れながらも造形的な空間をつくりたいな。自然の中で違和感の無い程度のモダニズムで少しだけ「ほーっ」って思える新鮮さ。

家族が集いながら周りからのプライバシーも確保できる中庭みたいなものをとり入れたいな。ただし、光も入り風も通り抜けるように。

インテリアには染画作家の加藤千代先生の作品を置くとのこと。それが似合う場所は曲面の白い壁の中心としたい。

必要なものを必要なだけ買い、スパーでまとめ買いよりは、良質なものを

お店を選定して 購入するということなので、収納はわかりやすくすっきりと。リビングやダイニングの

パブリックな場所に物が出てこないようにバックヤードと必ず通る廊下空間にまとめる。

ほかにも様々なことを考えながらエスキスを描いたりしてました。

私自身は現実に実行できていませんが、貸農園とか野菜つくりに最近興味があり、採れたて野菜

の調理法や美味しさを探求したいと思ってます。いままでは「超多忙」ということを理由に料理などもしてませんでしたが

最近はほんとうに時々ですが、フライパンや鍋をつかって調理をするのも仕事とは別の感覚で集中できるなぁ、と感じたりしています。

そんな折にこのご計画をさせていただいておりました。大切な人からは

歩くことで得られる様々な情報や感性が重要であることも教えていただいたり、

ゆっくり食べることで味わえる美味しさに気づいたり、

出会わせていただく多くの方が、それぞれのスローライフ感をお持ちなのも今の自分の心と体に響いています。

ソトコトの編集長のラジオも興味を持って耳を傾けてたりしてます。

皆さんにとってのスローライフはどんな場所でどんな風に過ごす生き方ですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014.04.18

大谷石はいかがですか。

スタディーモデル:整体院ファサード

スタディーモデル:整体院ファサード

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現場基礎工事中

現場基礎工事中

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  大谷石はいかがですか。

皆さんは身近にある大谷石に対してどんな印象をお持ちですか?

  表面加工された大谷石

  大きな大谷石

  木や鉄やガラスと組み合わされた大谷石

  色を付けてたり、砕いて塗り壁材になった大谷石

  焼成された大谷石

  たぶん、こんなに表情が変容できる石材はめずらしいと思います。

  栃木県産の石材には大谷石のほかに、芦野石、三毳石、岩船石、を使ったことが

  ありますが、素材をそのまま生かして使う方が綺麗なものばかりです。

  

  今回、設計させていただいた整体院の建築にはファサード(外壁)に大谷石を使用します。

  加工性に富み表情豊かにできる大谷石ですが、この建築ではとてもプレーンに

  素材にあまり手を加えずに使用します。

  表面加工とサイズ、ともに2種類のみを組み合わせて壁面デザインをします。

  栃木県内の設計事務所や宇都宮市内の設計事務所やデザイン事務所の方々が

  そして東京をはじめ他県の設計事務所の方々も

  この素材に関してはデザインやディテールを思考しその作品をつくられています。

今回DIPでつくる大谷石は「端正で少し洗練された・・」を表現してゆきます。

 

以下の写真は過去にデザインした大谷石の張パターンです。

サイズダウンした大谷石の流し張り

サイズダウンした大谷石の流し張り

表面加工:ノミとコーピン

表面加工:ノミとコーピン

2014.03.28

くつろぎ、とは・・・  軽井沢にて

星のや軽井沢 夕景

星のや軽井沢 夕景

水波の部屋 テラスデッキ

水波の部屋 テラスデッキ

残雪 テラスより川下も見る

残雪 テラスより川下も見る

床座と手摺高さのバランスがいい。そして外気を感じるちょうどいい広さと空間

床座と手摺高さのバランスがいい。そして外気を感じるちょうどいい広さと空間

 

初春の軽井沢です。まだ山間や平地に雪が残り寒さのせいか結晶化していました。

2005年のオープンから9年。当時の新建築に掲載された 「星のや軽井沢」 は私にとっても

記憶の片鱗に残る建物でした。「日本にこんなコンセプトで建物を造る人がいるんだ」

と感じたのを憶えています。

しつらえられたインテリアや 建築、外構デザイン、もてなし(サービス)は

素晴らしいものでした。奇をてらいすぎず、非日常的でありながら、もう何日も過ごしているかのような

感覚になるのは長期滞在を想定したつくりが故のことかもしれません。

 

わたしが一番つよく感じたのは

「広さ と くつろぎ 」 の関係でした。滞在中お世話になった水波の部屋はおよそ17坪から20坪の広さ。

リビングからのびるテラスは約4畳ほどでしょうか。決して大きくはありません。

しかし、床座のソファー、ローテーブル、縦横に組まれた手摺子の開放性がくつろぎを与えてくれます。

ロケーションの効果もありますが

部屋の中を、歩いたり、立ったり、座ったり、横になったり、人が日常、室内で行う行為に少し変化を与えると、 変化というのはその行為をする場所での「物語」を考えてあげると、人の気持ちも変わってゆくのだと思っています。

「この場所では風は少し冷たいけれど、陽当たりのいい日に

ハーブティーを飲みながら

文庫本を読んでもらおう。

そして眠くなったら

足を投げ出してお昼寝をしよう。

眠りから覚めたら、遠い山間の木々を見て、

目と気持ちを休め

今度は少し濃いめの珈琲を飲もう。」

 

クライアントとデザイナーはこのテラスを舞台にした物語をこんな風に考えて

いたのかもしれません。もちろん、同じ空間でも、物語は人それぞれ感じ方が違うでしょうけれど。

何坪以上なくては狭い・・・、何畳以上なくては使いづらい・・・、快適では無い・・。このような思想も

間違いではありませんが、くつろぎや癒しの空間は広さだけでは決まらないと考えています。

星のや軽井沢  http://www.hoshinoyakaruizawa.com/

 

 

 

 

dip01

千住博美術館 入り口正面

軽井沢のもうひとつの目的は千住博美術館を訪ねる事でした。

ウォーターフォールもよかったですが、文章のない絵本が印象的でした。

やはり物語を感じさせる、物語の入り口に居るかのような作品は興味深いです。

 

春のアケビを描いたビストロ仕様の円錐鉢
春のアケビを描いたビストロ仕様の円錐鉢

 

ウ”ィラデスト・ガーデンファーム・ワイナリー

ウ”ィラデスト・ガーデンファーム・ワイナリー

今回の軽井沢で一番素材の味が楽しめた(美味しかった)のが

このビラデスト・ガーデンファーム・ワイナリーのレストランでした。

玉村さんご自身はボタニカルアートではないと言ってらっしゃると

聞いたことがありますが、アケビの深鉢を購入してみました。

ダイニングテーブルのなかにちょっとだけ、ボタニカルシリーズが

あっても食卓が美しくなると思います。

ウ”ィラデスト・ガーデンファームワイナリー http://www.villadest.com/

 

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