DIP

愛し合うふたりの家

取材作品

豊かな暮らしを楽しむために、こだわりと好きをとことん追求

宇都宮市にある閑静な住宅街に家を建てられた、ナッシュクリストファーさんと仁子さんご夫妻。竣工したのは、2018年12月のことだ。“自分たちらしい家を持ちたい”という思いから、おふたりのルーツを辿るような和の表現と英国的デザインにこだわった住まいづくりを希望されたという。おふたりの想いをうけてデザインコンセプトを担当したDIP佐山さんは、日本の象徴ともいうべき無垢の白木の列柱と、ブリティッシュスタイルをインスピレーションに、独自の和洋折衷で夫妻の仲の良さをうかがえるような家を提案。メリハリを効かせながら落ち着きのあるお住まいが実現した。

まず外観を見てみると、虚飾を排し、ラインで建築美を際立たせたアプローチの列柱に目が奪われる。まるで寺社建築を思わせるデザインだ。表情豊かな無垢材の列柱は、関節照明や家から漏れ出す光によって独自の世界観を演出。建物に陰影を与え、表情豊かな外観をつくり出すさまは、さながら雰囲気の良いレストランのような温かみもある。

くつろぎの空間として最もこだわったのがリビングだ。要となったのは、空間の色みと家具の融合。イギリス出身のナッシュクリスさんは、自分自身が育ってきたような英国伝統のデザインに憧れがあったという。それはイギリス産業革命のころに全盛を誇ったジョージアン様式といわれるもの。例えば、その時代を代表するウイリアム・モリスは、モダンデザインの父と呼ばれ、彼が提案した草花や樹木をモチーフとしたファブリックや壁紙は、インテリアを豪華に飾るファブリックとして愛用されてきた。

どんなテイストであっても、その場にふさわしい内装や装飾で演出する空間デザイナーがいる、この守備範囲の広さがDIPの特徴であり、ナッシュクリス邸がモダンなインテリアに仕上がった秘訣でもある。こうしてDIP佐山さんを中心に、空間デザイナーとご夫妻が意見を出し合い、家具の風合いや統一感に気を配りながら、壁の塗装色や多岐にわたる輸入クロスを丁寧に選び抜いていく。その数は最終的に30種類ほどになったという。

さまざまな素材を使いつつ、まとまりのある空間にする。プロの知恵なくして完成しなかったリビングは、遊び心がありながらも、機能的かつホッとできるアットホームな印象を与えてくれる。

快適に住まうために、2階は基本的には寝るための空間とした。他にあるのは、クリスさんのアトリエだけ。1階に機能を集約し、家族が集う。お互いの様子がすぐ伝わるその距離感は、おふたりの仲の良さを十二分に伝えてくれる。

「リビング、ダイニングキッチンと間仕切りなくつながる自由度の高い住空間は、ゆったりと夫妻の時間が流れ、暮らしの楽しみを広げてくれるのではないかと考えています。ちなみにクリスさんは体格がいいので、日本規格よりも2割増しで階段や廊下を広く創っているんですよ」と、DIP佐山さん。

もうひとつ、DIP佐山さんが暮らしのデザインを考えるうえで、大切にしているスペースといえば、水まわりの造作も見逃せない。一階と二階に配された、洗面スペースはゆったり広々。

幾何学的なパターンクロスや、柄モチーフのクロスをあしらったインテリアを演出。集成材のカウンターをオーバルボウルやシンプルな水栓とコーディネートし調和する色を塗装し、遊び心をのぞかせつつ重厚感のあるホテルライクな表情に仕上がっている。

「私たちにぴったりの家が完成した」と頬を緩めるクリスさんと仁子さん。まさに、注文住宅によりかけがえのない大切な時間を過ごせるライフステージを実現させた好例といえる。

施主の希望に耳を傾け、その価値観に寄り添った住空間を作り上げたDIP佐山さん。ふたりのこだわりを叶えるために、打ち合わせを何度も重ね、意向をくみとって完成したナッシュクリス邸も、そんなDIP佐山さんの想いと創意工夫の成果に違いない。

  • 作品名

    愛し合うふたりの家

  • 所在地

    栃木県宇都宮市

  • 家族構成

    ご夫婦

  • 居住年数

    1年

  • 延床面積・間取り

    119.24u(36.11坪) 3LDK

  • 居住タイプ・構造

    木造2階建て

  • 価格

    家づくり相談をいただいた方限定でお教えしております

  • ご趣味

    お料理・ホームパーティ等