DIP

空色をみる中庭の家

取材作品

子育て世代のために、
暮らしやすい工夫をこらす

宇都宮市簗瀬町、旧道沿いの閑静な住宅街に建つ高橋邸。左官仕上げの美しい塗り壁が印象的なこの家に暮らしているのは、ご主人と奥さま、そしてふたりの小さなお子さま。 夫妻は土地探しから家づくりをスタートし、2021年春、共働き夫婦に優しいビルトインガレージのある住宅が完成した。  

「もともとは同じ宇都宮市内に暮らしていました。通勤などの利便性が高く、家を建てるならその近辺がいいと思い土地探しから手伝ってもらいました」(高橋さん)。

最終的に決定した今の土地は、交通アクセスに優れた立地。住みやすいと人気の高いエリアである。  

共働き、そして小さい子どもがふたりという家族4人の住まいにおいて、フレキシブルな暮らしやすさを追求することから始めていった。  

「高橋さんが思い描く家は、日常生活をとても大事にしたものでした。設計も一年くらいじっくりと時間をかけましたね」というのは、DIP佐山さん。

暮らしやすい家”を実現するために、DIP佐山さんが考えたのは、ご夫婦が働いていてもスムーズに家事ができるように徹底的に料理、洗濯、掃除など動線をつなげていくこと。暮らしの中で、いかに効率的でストレスのない家とするかだ。

「まず特筆すべき場所として、奥さまからの要望があったので、室内干しができる家事室をプランニングに組み込みました。テラスに面した通常のサンルームでは嫌だというので、いっそそのための専用室を作ってしまおうと」。

それが蔵のような形をした左側の特徴的な窓がある建物だ。家事の無駄な動きを減らすためには、キッチンやランドリーなどをなるべく近くに配置して動きやすくするのが基本だが、最近は脱衣室と洗面所を分ける家庭が増えているという。

「脱衣所と洗面所を分けると、同時に別の人が使えるようになりますし、お客さまにも遠慮なく洗面台を使ってもらえるからです。また、生活感が出にくくスッキリ見えるのもメリットのひとつ。考え抜いた末、高橋さんも脱衣室・洗面所を分けた間取りを採用しました」。

洗面所の延長線上にある高橋邸の家事室。このバスルームに隣接した家事室は、脱衣室として利用するほか、ホスクリーンを付けた室内物干しスペースと、アイロンがけができるカウンターが設置され、さまざまなニーズに応えてくれることだろう。

敷地に面した通りとの距離も、課題であった。

「こちらからビルトインガレージを作りましょうと提案しました。車社会である栃木では、駐車場は住まいに大きな役割を果たします。車の乗り降りから家への出入りまでの移動をスムーズにするだけでなく、雨の日の子どもの遊び場、D.I.Y.の作業場など、家の中ではやりにくい作業も、ビルトインガレージなら天気を気にせず行えます」。

こうしてコンクリート+左官の塗り壁による個性豊かな駐車場が完成。ちなみにこの手仕事は、『左官マイスターの家』で登場した高徳さんが手がけたそうだ。

ガレージから室内へ。

玄関を開けると、正面にユーカリの植栽が目に飛び込んでくる。

「このピクチャーウィンドウがあることで、空からの光が綺麗に通り抜け、空間が外まで繋がっていくイメージです。自然と視線がユーカリに向かうので、居住空間にふわっとした奥行きが生まれるようになります」。

1階は子どもが伸び伸び暮らせるスペースをつくりたい。そう考えて採用したのが、リビング横のグレー壁で分けられた多目的部屋。いまは客間として、将来的には子供部屋としての間取り変更も視野に。子どもの成長やライフスタイルの変化によって、家の使い方を広げる余地を残している。

「家全体の印象を左右する素材や色、収納・家具にはこだわりたいと、DIP佐山さんには伝えていました。自分たちの好きなものを明確にしていくことで、時間はかかりましたがどんどん理想とする家のイメージに近づいていきました。

専門家に任せたからこそ、自分たちの生活イメージにあった満足する家を建てられたと思います!」と高橋さん。



生活シーンを切り取りながら、理想の住まいを見出す。それは現代のライフスタイルにおいては当たり前の「ものさし」である。

  • 作品名

    空色をみる中庭の家

  • 所在地

    栃木県宇都宮市

  • 家族構成

    ご夫婦、お子様1人

  • 居住年数

    1年

  • 延床面積・間取り

    43.85坪

  • 居住タイプ・構造

    木造2階建て

  • 価格

  • ご趣味

    ドライブ・旅行