DIP

カフェ IVANO

取材作品

インテリアデザインにより、居心地の良さを創出した、
ご近所の憩いの場

「カフェ IVANO」が、宇都宮市街から30分ほどの宇都宮市ゆいの杜に店舗を構えたのは2012年のこと。以来、地域の顔として親しまれてきた。  

運営するのは、本場ヨーロッパで修行経験のあるオーナー。はじめての独立開業となる同店で丁寧に作られる美味しいイタリアンは、近隣から訪れるお客様を虜にして離さない。ちなみにオーナーは修行中にサッカー観戦にハマってしまいそれ以来の熱烈なファン。地元栃木SCの選手が訪れることがあるとか。

お店が完成した当時はこの辺りに飲食店は少なく、閑散としたエリアだったらしい。

それが今では宇都宮市民待望のLRT(次世代型路面電車システム)が通る予定ということもあり、商業施設も充実してきており、子育て世代に人気の高い場所へと変貌を遂げている。

物件は、入り口から奥へと長く続き、街道に面した入り口側がガラス張り。ゲストを迎え入れるために設けたのが、建物に沿うように囲われたグリーンカーテンである。

元々は事務所用に建てたテナントを飲食店にしたというカフェ IVANO。パッと見ではそんな面影を全く感じさせないが、それぞれ、木材やタイルといったマテリアルや、モダンな什器を使い分けることで、全体の雰囲気を格上げ。

天井に吊るされたペンダントライトや床にはわせたフレキシブルボード、タイルが店内の個性を生み出す役目を担っている。

折衷主義なデザインは、まさしく日本の都市が育んできたカルチャーでありクリエイティブの証に違いない。

「カフェ IVANOをデザインさせていただくにあたり、お客様をおもてなしするにはどうしたらいいのか。ゲストがくつろげる空間の在り方を探っていきました」とDIP佐山さん。

お一人でも気軽なカウンターから、交流を繋ぐダイニング席、ゆったりと語り合えるソファ席、料理が出来上がる瞬間やシェフとの会話を楽しめるオープンキッチンまで。ライブ感のあるオープンキッチンを配置し、それを取り囲むように客席が広がっていく店内。

そして壁の一角にはオーナーの趣味である写真が惜しげもなく飾られ、訪れるゲストを楽しませ、宇都宮でありながらヨーロッパにいるようなリラックスした寛ぎの空間を演出する。

特に入店してすぐ目に入り、お店の顔とも言うべき存在のカウンター席は、設計上のこだわりポイントの一つ。ゆったりとした時間をお客様に過ごしていただくため、カウンターの奥行きは600mmに設置。感覚を広めに取ったこのカウンター席なら距離感も近くオーナーシェフとの会話も弾みそうだ。

また、厨房器具は専門メーカー・ホシザキ株式会社のもの。気軽に入れるダイニングカフェとはいえ、料理人のこだわりはやはり厨房に表れる。

「料理店が人気を保つには、インテリア以上にお店の味がいちばん大事なのは言うまでもありません。キッチンのレイアウトは全員で打ち合わせを重ね、何度もシミュレーションしながら決定しました」。(DIP佐山さん)

緑が多く、のんびりした雰囲気が魅力的なゆいの杜エリアの中で、ランチからディナーまで本格的なイタリアンを楽しめるカフェ IVANO。

美味しいご飯を食べたいとき、ちょっと日常から離れたいとき。スタイリッシュだけど落ち着きのある空間で美味しい料理やドリンクを楽しむ幸せな時間はかけがいのないもの。そんな時間を生み出してくれるのが同店だ。

「依頼者が初めての店舗づくりで一生懸命だと、アシストしたくなる」。そんなふうに話すDIP佐山さん。なんとも心強いお言葉である。

  • 作品名

    カフェ IVANO

  • 所在地

    栃木県宇都宮市

  • 家族構成

  • 居住年数

    8年

  • 延床面積・間取り

    27坪

  • 居住タイプ・構造

    店舗・軽量鉄骨

  • 価格

  • 業種

    Dining cafe