DIP

たまプラーザ聖美ビル

取材作品

人が集まる拠点を作る、
美の発信地

神奈川県横浜市・たまプラーザ駅にある「マダム・アルディ」。栃木県街ではあるが、ここもDIPの手がけた建物。  

美容室は、ともすると画一的な建物になりがち。だが、「マダム・アルディ」は例外。通称たまプラと呼ばれるたまプラーザ周辺エリアに住む落ち着いた大人の女性に向けた、美の総合施設を目指した。
計画では、オーナーのイメージを具現化する形で進行。イギリスのコッツウォルズの石組建築を参考に、中世ヨーロッパの雰囲気やDIP佐山さんの感性を融合させている。

建物全体に共通するのは、ここでしか得られない体験をどう建築として体現するのかということ。

元々たまプラ周辺のマダムは、東京の一流美容室でキレイにしてから、銀座へ遊びに出かける。そういった風潮があったようだ。その東京でのヘアケア部分をたまプラで提案したい。そんなオーナーの意向から高級感のある美容室ビルを作ることとなる。

建物は全部で3階建てとし、深い陰影を作り出す外観とした。真鍮の飾りや絶妙な石目のタイル、それらが醸す使い込んだようなアンティーク感は何度もシミュレーションをして構築。重装的に見せていったという。

「本来ならDIPは外観だけの予定で、内装は別の会社がやる予定でした。でもオーナーから内装の打ち合わせも出て欲しいということで、ディレクションも手がけることになったんです」(DIP佐山さん)

店内は、1階が受付、2階が一般向け、3階が特別な会員様に向けた部屋となっています。

2階は白を基調に清潔感のある広々とした空間。穏やかな雰囲気が広がっていて、心地よい時間を過ごす事が出来る。

そして、3階はまるでヨーロッパの伝統を受け継ぐエレガントなホテルのような雰囲気。この3階こそがこのサロンの真骨頂ともいうべき空間にもなっており、木製のカウンターや椅子、絵画などの調度品は、本物のアンティークを多く用いて壁の重量感と什器が一体的になるような設えとした。

自分を綺麗にするためにわざわざお出かけするところである、美容室。特に「マダム・アルディ」はその要素が強く、美を求める人に対して、日常と分離した空間にしてあげる必要がある。

「本物の高級感を作り出すには、やはり高級なものを使うしかありません。ただ、色や光、内装を工夫することで、高級感を最大限演出することは可能です。このお店は50年、60年経っても色褪せない、変わらず訪れたくなる場所になってほしいと思って設計しました。

マダム・アルディならではのエレガンスさでお客様をお迎えするための空間です。外観は歴史的建造物を参考にしながら、内装は現代のユーザビリティーに求められる機能性も満たす、洗練された作りに仕上がったと思います」と話すDIP佐山さん。

日常の中の非日常の空間づくり。

ひとりひとりが美しくなり心から満足していただくために、今までにないコンセプトの場を目指したDIP。地域に根ざした形で美を発信していくことが、この建物に期待する役割である。

  • 作品名

    たまプラーザ聖美ビル

  • 所在地

    横浜市青葉区

  • 家族構成

  • 居住年数

    11年

  • 延床面積・間取り

    150坪

  • 居住タイプ・構造

    店舗・重量鉄骨3階

  • 価格

  • 業種

    美容サロン